続涙のハナミズキ〜PTAの育て方 _ My Life

mich_katz2008-03-05

ワンショット 〜 みんなで作ったおにぎり&豚汁 美味〜い!(PTAレクレーションにて)


一昨日のさくらさんのコンサートはある小学校のPTA企画だった。参加者およそ120名。昨年、我がPTAで企画した“弁当の日in宗像”で参加者集めに苦労した私にとって、平日企画でのこの人数は驚きであった。


私「私も娘が通う小学校のPTA役員をしていますが、平日でコレだけ集まるのはスゴいです。誰もが参加してみたいと思うような今日のような企画を発想できるスタッフの方々が素晴らしいです。」
PTA母親A「え〜っ、そうですか〜?(隣の母親へ向かって)『スゴい』って言われたヨ〜。」
PTA母親B「え〜っ、うっそ〜?嬉しい〜!」


そんなお母さんたちの姿を端で見ていた私の脳裏に「やってできないことはない」と言う内田先生の言葉がよぎる。胸の奥からふつふつと熱いのものが湧いてくる。


うちのPTAもこんなふうに育たんといかんな〜、と思った。


年度が変わればPTA役員の交代の時期。この時期が近づくと各家庭にPTA役員調査なる文書が配布される。子どもが何年生で、これまでにどんな役員経験があるかを回答してもらう。何のためか?


これまでに役員経験のない保護者をスクリーニングするためだ。


うちのPTAでは子どもが卒業するまでの6年間の間に必ず1年は何らかの役員を“しなければならない”というルールがある。その背景には「PTA活動は大変。役員のなり手が殆ど居ない。役員をスムーズに決め、負担をみんなで分担するためのしくみを作りましょう。」という経緯(いきさつ)がある。


来年のPTAでは、この「しなければならない」を「したい」に変えたい。


さくらさんのコンサートのような素敵な企画をプロデュースするにはかなりの労力を必要とする。講師とのスケジュール調整や打ち合わせ。広報活動。会場設営。企画の記録。参加人数の調整。謝金も含めた運営資金も必要だ。


しかし、その労力は企画した内容の質が良ければきっと報われる。今回のコンサートがそうであったことは、関わっていた母親役員達の表情を見ればすぐわかる。


先日の我がPTAのレクレーション。


母親役員A「2月にはいつもレクレーションをやっていたみたいなんですけど。今年はどうします?」
私「去年、何やったんですか?」
母親役員A「2時間くらいの簡単なスポーツで軽く汗を流すみたいな……。」
私「参加人数は?」
先生役員A「20人くらいってとこですかねぇ。」
私「少なっ!それ役員だけじゃないですか?」


私は、“弁当の日”経験者である役員の母親と先生ならスイッチが入るはずだとにらんで、ある提案をした。


私「ねぇ、何かもう少し楽しくしませんかぁ。例えばお昼ご飯もみんなで食べるとか。」
母親役員A「え〜っ、また“弁当の日”?」
私「もっと気軽なのでいきましょう。おにぎりパーティー!」
母親役員A「作ってくるんですか?」
私「弁当の日の精神でいくなら、“自分で作る”ですヨ。その場でにぎらせるんです。親子で握れば楽しいですヨ。レクレーション前にご飯を仕掛けとけばいいでしょう。」
校長先生「うちの田んぼで採れたお米を提供しますヨ。」
私「先生、それいいですね〜!」
母親役員B「おかずは?」
私「近所の直売所で漬け物や総菜を買ってくればいいんじゃないですか。」
母親役員C「それだったら、豚汁とかもどうです?」
母親役員D「量が多いから時間がかかるんじゃない。」
母親役員E「予め材料を切ったりしておけば、放り込むだけでOKよ。」
母親役員A「じゃあ、役員で分担するか。」
……(私はすでに蚊帳の外)
……しばらくして
母親役員B「比良松さんはニ・ン・ジ・ン、ネ。」


スイッチが入ればこんなもの。スイッチが入った瞬間から「しなくてはならない」が「したい」に変わり始める。水と栄養があるところでは、種子は芽吹いてすくすくと育つ。それがPTAの育て方。


レクレーション当日。
参加者約70人。
遊びの達人の子どもたちや大人達も合流し、これまでにない参加人数となった。
会場はたくさんの「美味しい」と「ありがとう」に包まれた。






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ここ―食卓から始まる生教育

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