ホテル考 _ My Life

mich_katz2008-04-20

ワンショット 〜 スーパーマーケットのチーズ売り場。どれを買おうか迷ってしまうほど、種類が多い。(アムステルダムにて)


アムステルダムのホテル宿泊費は大変高い。オランダが花で賑わうこの季節は特にだ。さらに現在のユーロと円の差がただでさえ高い宿泊費に追い打ちをかける。100ユーロ(現在のレートだと1万6千円くらい)を下まわるホテルを見つけるのは至難の業だが、日本を発つ前にインターネットで80ユーロ(1万3千円くらい)の宿を見つけて予約していた。しかし、それがひどかった。


部屋にふたつも置かれた二段ベットのシーツや枕の上、バスルームのバスタブや床には以前に宿泊した人のものと思われる髪の毛がそこここに落ちている。どうやら掃除をしていないらしい。2日目に外出先から帰ってくると、バスタオルは新しいものと交換されているのに、寝床が朝のまま。ベットメイキングがされていないのだ。しかもおかしなことに、なぜか、テレビのリモコンが交換されている。また、廊下に置かれたソファーには食べていたスナックの食べかすやタバコの吸い殻が散らばっており、これも掃除した気配がない。このホテルのきれいにするものとしないものの基準は他のホテルとはずいぶんと異なる。


最終日、10時頃に宿を出ようとしたとき、いきなりドアを叩く音がする。開けると厳つい顔つきの黒人男性に「昨晩までの宿泊だろう。チェックアウトタイムは11時だぞ。」とまくしたてられる。


そんなマイナスの印象を受けたアムステルダムの宿を後にし、インターシティでライデン(Leiden)へ。そこからバスに乗り継ぎ、海辺の小さな街ノルドウィック(Nordwijk Aan Zee)に到着する。オランダ最後の宿泊地だ。


宿は英国風のB&B(日本で言うペンション)風。この旅の中で最も安い宿(1泊40ユーロ)なのに最も奇麗な宿だった。宿を切り盛りする夫婦もとても親切であり、分かり易い英語で話してくれるのでこちらの用件がよく伝わる。朝食の時間を少し早めて欲しいとリクエストすればそれに応えてくれ、レストランの場所や隣町までの行き方を訊ねれば、他の客が居て忙しい時でも、丁寧に教えてくれる。



宿泊費半分で、サービス二倍以上。宿の当たり外れは大きすぎる。