自転車ライフ _ My Life

mich_katz2008-04-21

ワンショット 〜 自転車に乗って街へ (ノルドウィックにて)


この街から国際花卉球根・宿根草シンポジウムの会場となるリッセ(Lisse)のホテルまでは約10km。田舎町なのでバス運行数が少ない。そこで自転車を借り、シンポジウム会場まで毎日往復することにした。親切な宿の主人が近所の自転車屋に連絡をとってくれたので、そこへ行って自転車を借りる。3日間で15ユーロ。


早速、下見も兼ね、シンポジウム会場のある隣町へ向かう。坂がない田園地帯を地元のオランダ人に混じって自転車をこぐ。オランダの道路には自転車専用道路があり、自動車用道路と同じように片道1車線で、右側通行。自転車専用の信号だってある。


もちろん移動の途中で我々以外の日本人に出会うことなどない。地元の人も我々が珍しいのか、すれ違うと必ずこっちを見ている。中には微笑みかけてくれる人も。小学生くらいの子どもは「ハ〜イ」と挨拶して手を振ってくれた。


街を離れしばらく郊外を走っていると、目の前に色鮮やかな球根畑が突然目の前に現れる。
「うわ〜〜〜」と思わず感嘆の声をあげる。


目前にした球根畑からは、車窓から遠くに見えた長閑な雰囲気とは異なり、圧倒するような感じが迫ってくる。世界一の球根生産量を誇るオランダの春の球根畑は、まるで画家のパレットの上に注がれた色とりどりの絵の具を見ているかのよう。風に乗って道いっぱいに漂うスイセンやヒヤシンスの甘い香りをかき分けるようにして、気持ちよく進んでいく。


え?せめて映像だけでも見たい? では……



往復2時間。心地よい風と疲労の中で、オランダ人気分を満喫した。


“オランダ de 自転車”。お薦めです。