カノコユリプロジェクトの胎動


kab-logさんが温泉三昧、レア昆虫三昧の頃(“三昧”ではなく、お仕事の副産物だと言うご指摘をいただきました(笑))、私は、レア植物を求めて、地元の植物友の会会員Mさんのお宅で、絶滅危惧種談議に没頭していた。


その絶滅危惧種とはカノコユリだ。


かつて宗像に豊富に自生したとされ、市の花となったカノコユリ。そのカノコユリを求めて市内の山野を歩き巡ったこともあったが、一度たりとも目撃したことがなかった。


カノコユリ保全と復元を宗像未来プロジェクトの二本柱のひとつに掲げた(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20080730)私は、まず、植物友の会に自生カノコユリに関する情報の提供とプロジェクトへの協力を依頼するのが一番良いだろうと考えた。35年にもわたる活動の歴史を持つ同会に、必ず、市内の詳細な植物分布をご存知の方がおられるだろうと踏んだからだ。そして、市役所の力を借り、Mさんにたどり着いた。


とても嬉しいことに、Mさんは、市内で現存するカノコユリの場所をピンポイントでご存知だった。こちらの活動の主旨をお伝えしたところ、とても気に入ってくださり、協力して頂けることになった。


正直なところ、Mさんの話しを聞くまでは、市内に現存する自生カノコユリが皆無という最悪のシナリオも描いていた。しかし、Mさんの話しは、自生のカノコユリがまだ宗像に現存する可能性が高いという期待を私に持たせてくれるものだった。私が予想しなかった意外なかたちで、どうやら宗像市カノコユリは細々と生き続けてきたらしい。


宗像市に現存するカノコユリが、この地域の自生系統であることを科学的に立証してみたい。」


話しを聞き終わった私は強くそう思った。そして、早速、遺伝子分析用のサンプリングへの協力まで漕ぎ着けた。


カノコユリプロジェクト、いよいよ始動だ。


追伸:生タガメ、いつか見たいな〜。めちゃめちゃアップで可愛く撮ってみたい。