ケータイのケータイによるケータイのための講習会

子どもを携帯電話の害から守るための講習会に関する案内文書を受け取る。
講習会担当者の肩書きを見て、「は〜っ?!」と思わず声が出る。


その理由は、講師が携帯電話会社から派遣された人だから。
この講師は携帯電話を子どもたちに使って欲しいのか、使って欲しくないのか?
と、頭の中に一瞬よぎった野暮な疑問。
前者に決まっているだろう。


ならばなぜ、PTA組織がそんな講習会を企画するのか?
PTA組織をあげて携帯電話を全児童に使わせる運動でも起こすのか?


私たちの学童時代には携帯電話はもちろんなかった。
大人だろうが子どもだろうが、顔と顔を突き合わせた会話がコニュニケーションの要だった。
そのコミュニケーションの退化に携帯電話が相当貢献していると危惧するのは私だけか。


私は、顔の見えない電話やメールでの会話には普通の会話以上に気を使う。
よほど気が乗らなければ電話で長話をしない。
出す前に何度も何度もメールを書き直す。
それくらい気を使ってもこちらの意図が伝わらないことがある。
だから電話やメールで大切な話しをすることを極力避ける。
もともと人前で喋ることが苦手な私の会話力が向上したのはそのおかげだろう。


私は、携帯電話を使わなくても平和で健全な社会を子どもに用意することができる大人でいたい。