いつも心にミーちゃんとPちゃん


マダム美智子の新書『いのちをいただく』。
書評がまだだった。



いのちをいただく

いのちをいただく


『この物語を読み終えたとき
心の奥底にしまい込まれた
あなたの生への思いが
溢れ出してきます』


byランチひらまつ


「先生、『ブタがいた教室』ご覧になりましたか。
ミーちゃんが豚に変わったようなお話で、
あれも良かったですよ。」

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

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小倉高校の講演会を「いのちをいただく」の朗読で締めた後、
そう言われたことを思い出し、
近所のレンタルビデオ店で借りてみた。


小学6年生が、
食べるために飼い始めたを豚のPちゃんをとおして、
『食べる』ということについて
はじめて真剣に向き合うというストーリー。


終盤、
「食べる」派と「食べない」派に分かれて
教室内で議論する小学生たちの
迫真の演技が涙を誘う。


「あの豚、最後どうなったと?」
途中まで横で見ていた小学三年生の次女が映画を見終わった私に聞く。
「さぁ、最後まで自分で見たらぁ。」
「たぶん食肉加工センターに連れて行かれたっちゃろぉ。」
「なんで?」
「だって、ブタが『いる』じゃなくてブタが『いた』教室やもん。」
恐るべし、小学3年生。


そして今朝、メイキング映像を横で見ていた妻が一言。
「こんなに大切なことなのに、
今、学校で、
こういうことがほとんどできていないのが現実なんよねぇ。」


確かに。
こんなにも大切なことを学校で教えることができていないなんて。


牛のミーちゃんも、
豚のPちゃんも、
すべての人の心の中にいつも居続けて欲しい。
それが私たち一人一人が『食べる』ということをいい加減にしない生き方へと導いてくれる。