田植えと弁当の日と母親と


この一週間のふりかえり、その一。


日曜日、二丈町の赤米田植え。
昨年に続き二度目。


今年は、「二丈の♡米ライスキ!!」の文字を
赤米と白米の二色で浮かび上がらせる。


二色田植えの手順はこうだ。
田植機で田んぼ全体に赤米を先に植えてしまう。
その後、紐と竹串を使って、文字の縁取りをする。
縁取った紐の内側にある赤米の苗を抜き取る。田植えならず田抜き。
抜き取った部分に白米の苗を手植えする。


kab-logさんと小生の小ゼミ学生たちも参加。
ゼミ生たちに与えられた課題は、文字でなく、赤とんぼの絵。
しかも、縁取りから田抜きと田植えまですべて。


指示する学生と指示される学生のコミュニケーションがうまく行かず、
縁取り作業が難航する。
それでも正午20分前にようやく縁取りを完成させ、
他抜きと田植えを一気にこなした。


「大変だったけど楽しかった」と学生。
またひとつ彼らに貴重な経験が積み上げられた。


昼食は恒例の一品持ちより弁当。
思い思いの手づくりおかずがコンテナテーブルの上に次々と並べられる。
その数、およそ20品目。
手づくりのタルタルソースを添えたチキン南蛮や、
運動会に出てくるような唐揚げの重箱詰めなど、
男子学生の頑張りが目立った。
私は、
大島小中学校の栄養教諭に頂いたレシピをもとに、
赤米のミルクリゾット。
仲間の手づくりおかずを頬張る学生たちの笑顔、笑顔、笑顔。
これが、買い弁では味わえない、一品持ちより弁当の醍醐味。


さて、この赤米田植え。
私にとってミラクル田植えのようだ。


去年のミラクルは、高校時代の後輩Nさんとの25年ぶりの再会。
RKBスタミナラジオのスタッフで、
この地域にあるスタミナ田んぼで毎年田植えをしている。
今年も再会した。


今年のミラクルは、高校時代の同級生Nさんとの26年ぶりの再会。
友達と二人で今回の田植えに参加し、
私がリーダーを担当した“キ”のグループにたまたま配属されたという偶然が重なってのことだった。


二人とも昔と変わらず元気でいてくれて何より。


火曜日、先週講演をおこなった小倉高校から参加者の感想が届く。

最初のスライドから最後の朗読まで、涙あり、笑いあり、感動あり、そして真剣に考えなければならない日本の食生活の現状のことなど、豊富な講演内容に対し、参加者のみなさんの様々な感想を頂きました。

と、送ってくださった研修委員長Yさん。


その感想の一部。
高校生の母親たちの我が子への思いで溢れるている。
素敵なお母さまたち。

  • こんなにユーモアの中に溢れる感動が詰まった講演会は初めてでした。
  • 「弁当の話」くらいにしか思ってなくて油断していた私がバカだった。顔がひりひりするくらい泣かされました。ちなみに、うちの大学一年生の娘は中一から5年間弁当を自分で作りました。去年、高3になってあまりの忙しさにくじけていたら、中一になった次女が弁当作りを始め、姉の分まで作りました。去年途中から夫も弁当男子となり、今年、長女は進学して家を離れましたが、夫と次女、持ちつ持たれつで弁当作りを楽しんでいます。
  • 「心の優しさの成長」。心に残りました。もっともっとお話が聞きたいです。
  • 今日のお話を聞いて、人間として、母親として、初心に戻らなくてはならないと反省しました。毎日の生活に追われついつい感謝を忘れていることに気づかされました。
  • 楽しいお話でした。心の深い所まで届く数々のお話に感謝です。我が家の食生活を見直してみます。
  • 食が生につながり、人間形成にもつながっていく大切さを理解できました。母親として少しでも子供たちに食のあり方や大切さを伝えていきたいとおもいました。
  • 豊かさに隠された本当に大事なことを見抜く力を親子で育てたいと思いました。
  • 北九州市は中学でも「食育」を理由に全校給食になりますが、そのことと、我が家の食卓と子ども自身の自立をどう繋げたらよいか、考える今日この頃です。
  • 「食べる」ということをとても深く考えさせていただくことができました。手づくりで安全な食事を作ることだけに満足していたことを反省しています。子どもと話す時間を持ちたいです。
  • 心温まるお話を聞かせていただきました。「お弁当の日」。新聞等で知っておりましたが、この運動が広がることを願っています。
  • 今日の講演会を聞けたこと、本当によかったと思いました。息子にもこの話しを聞かせたいと思いながらずっと聞いておりました。身体は成長しましたが、心の成長に悩む中、優しさを私が示し、伝えることを努力したいと思いました。
  • 比良松先生のお話をもっと小さな子どもを持つ親や子供たちにも是非聞かせてあげたいと思いました。
  • 心温まる素晴らしいお話を聞かせていただきました。わが子3人の顔が浮かびました。今までできなかったこと、これからでも遅くないかな?と、また新たに子育てをやりなおしたい気分になりました。
  • 心にうったえる講演会でした。来て良かったです。小倉高校生にも講演していただきたいと思いました。
  • 参加して本当によかったと思います。心が優しくなりました。
  • 「いただきます」の日本語の素晴らしさ、その奥にある意味をあらためて深く考えさせられました。
  • とっても良い講演会ありがとうございました。我が家にも大学生(男子)と高校一年生(女子)がいます。今日の話をきっかけに食の大切さ、命の大切さ等を家族で考えてみたいと思いました。
  • 最初、食が心を育むという意味がわかりませんでした。先生のお話を聞くにつれて食生活がどれだけ大切かを考えさせられました。先生の話を聞いていて、自分自身、心豊かになりました。食事の準備をするにも、ただするのではなく、心を込めて楽しく作ろうと思います。自分の心が豊かになれば相手にも伝わるでしょう。
  • 親として食の大切さを改めて感じることができ、今生きている幸せ、感謝をそのまま子供たちにも味合わせてあげたく思います。先生、小倉高校の子供たちにも講演してください。
  • 大学生の娘がいます。寮生活をしています。友達3人で一緒に自炊しています。やはり一緒に食べる友達がいると、一緒に作る友達がいると自炊が楽しいそうです。一人暮らしでアルバイトで夜遅く帰る友人は、作る気力もなく、出来合いのものや、インスタントにどうしてもなてしまうそうです。食材そのものでもなく、食を取り巻く環境を豊かにしていくことは、本当に大切だと思いました。今日はたくさんの素敵な詩を聞かせて頂いてありがとうございました。
  • 具体的なお話しから、心癒される時間を過ごすことができました。優しさ、感謝の気持ちを忘れずに過ごそうと思います。久しぶりによく涙を流しました。心も美しく洗われました。
  • 中三のときに急に農学部と言い出した息子(高1)、この様な勉強の中にあると知り、とても温かく優しい気持ちになりました。今日の話をして、また親子の時間を深めたいと思います。
  • 一人で生きていくことができるように親ができることは愛情を注ぐことと受けとめました。よいお話をありがとうございました。
  • 今までの講演会の中で一番素晴らしかったです。多くの笑いと感動で一杯でした。もっともっとお話が聞きたかったです。
  • 主婦になってから常に家族の健康を考え食事には気をつけてきました。今日の講演会を聞き、また新たに食の大切さを知り、また頑張ろうと思いました。
  • とても素敵なお話をありがとうございました。講演を聞いて、涙を流したのは初めてです。毎日、お弁当を作る励みにもなったし、子供たちが生に対して大切に考える機会があればいいなと思いました。一人暮らしを始める時期となれば弁当箱を一つプレゼントしようと思いました。
  • 食を通しての教育の大切さ、生活を大事にすることの重要性がよくわかりました。
  • とても優しい気持ちになれた講演会でした。お弁当の話では涙ぐんでしまいました。毎日、似たり寄ったりのおかずの弁当を残さず食べてくれる主人と息子に感謝!
  • 家で子供たちとみそ汁をつくろうと思いました。そして、自分が大切にしている食卓を一緒に囲むことを続けていこうと思いました。
  • 是非在校生にも聞かせたいです。大学生になる前に。


そう言えば、高校生講演はまだ未体験。
いつか機会があるといいなぁ。