はなちゃんのみそ汁


昨日の内田先生のお祝いを終える直前。


「うちに泊まっていってくださいよ」
とヤスタケさん。
「はなちゃん寝ちゃったし。
荷物持ってやれば。」
とみなさん。


そんなこんなでヤスタケ家で初のお泊まり。


午前2時まで二人であれこれ語り、
夜更かししたこともあって、
起床が遅れた。


ヤスタケさんははなちゃんに
「はな、みそ汁つくって」と言い残し、
バタバタとお風呂へ。
はなちゃんが台所へ行ってみそ汁作るのかなと思ったら、
ランドセルから漢字ドリルを取り出して、
「宿題が終わっていない」と言う。


宿題を指示したプリントには、
『◯◯ページの漢字を2回書く。読み仮名を振る。「おうちの人」に◯をつけてもう』
と書いてある。
たまたまこの日はということであろうが、小学一年生にしては結構な量の宿題だ。


漢字やひらがなの書き順を教えながら、横について見てあげる。
ヤスタケさんが風呂から上がってきて台所でみそ汁を作り始め、
「はな、みそ汁手伝って」と呼んでいる。
ようやく読み仮名を振り終えたので、
「僕が◯をつけるから」と言うと、
「おうちの人じゃないやん」とはなちゃん。
「“おうちの人”って言うのは”おとな”っていうことやけん、いいとよ」と私は言って、
はなちゃんを台所へとやらせる。


慣れた手つきでみそ汁を溶くはなちゃん。


ちゃんと味見もしてくれた。
ヤスタケさんが削ったばかりの大量の鰹節からとった濃厚な出汁が効いている。


そのみそ汁とご飯と納豆を三人でテーブルについて頂く。


いつもより遅い登校になって「間に合わんよ〜〜〜」と不安そうに言うはなちゃんに、
「だいじょうぶ。まだ間に合うよ。いってらっしゃい。」とおやじたち二人。
はなちゃんは、ちょっと泣きそうな顔でヤスタケさんに付き添われて家を出ていった。
あせっていたから、お母さんへの「いってきます」を今朝は忘れてしまったけどね。


はなちゃん、
今朝はみんな寝坊してしまったけど、頑張ったね。
みそ汁、とっても美味しかったよ。
ありがとうね。
ごちそうさま。