佐伯でもきっと広がる!弁当の日2


今回の佐伯市食育講演会スプリングシリーズの進歩はもうひとつある。
会場に小中学生の保護者が多いことだ。


これは、市役所企画観光部企画課S矢さんの努力によるもの。サマーシリーズで少なかった小中学生保護者の参加を促すために、管内小中学校のPTA会長を通じて、協力を依頼していたのだ。その効果が確実に出ていた。『会場にさえ足を運んでもらえば……』。S矢さんのそんな気迫が感じられた。


この他にもたくさんの企画課職員が会場で本講演会シリーズを支えている。プロジェクター、スクリーン、ケーブルコード、「ひろがれ弁当の日」のぼり、書籍、教材となる西日本新聞……etc、講演会を演出するための小道具を会場から会場へ運び、講師が会場入りする頃には、すべて準備が整っている。係長も課長も、毎晩、会場にやってきて挨拶をし、最後まで講演会を見守っている。企画を統括するS田さんのリーダーシップのもとで、全員でシリーズ講演会を支えている。こんなにチーム力を発揮する行政マンを私は見たことがない。


そんな市役所職員たちの熱意は、確実に佐伯市民に伝わっている。市内で“弁当の日”を実践した学校が4校になった。シリーズ前、実践校は渡町台小学校だけだったが、今年度には、佐伯城南中学校、鶴見中学校、本匠小学校で実践された。その中で、本匠小学校の弁当の日が、渡町台小学校から異動した先生によって実現したことは特筆すべきことである。流れを作るのはやっぱり人である。


4日の午前は、色宮小学校が会場となった。全校生徒50名程度の小さな海辺の学校だが、授業参観日に照準を合わせて企画された。生憎の土砂降りにもかかわらず、会場となったランチルームには、全世帯の保護者、そして校長以下、教員数名が集った。学校の授業時間に合わせた、50分の短い講演だったが、大変な手応えを私も市役所スタッフも感じた。その夜の会食の席で、色宮小学校でも、早速、“弁当の日”実施に向けて先生たちとPTA会長が動き始めたという、嬉しい知らせが入った。「学校を会場にしたことが功を奏した」とS田さんが嬉しそうに言った。


来年度、佐伯市は竹下先生や内田先生を招待する計画だ。
“弁当の日”シンポジウムも計画中とのこと。
今、大分佐伯が熱い。