2010-12-11 パピヨンビオトープに集った命 想 育 「絶滅危惧種カノコユリが自生できる環境を小学校の校庭に」 そんな想いで作ったパピヨンビオトープ。 春。 風に舞う八重桜の花びら。 その下で流した汗。 甘酸っぱい旬のイチゴ。 アゲハチョウのために植えたパセリとサンショウ。 夏。 日差しを受けて輝くカノコユリ。 軽やかに舞うアゲハチョウ。 パセリとサンショウの葉の上の小さな命。 毎日の水やり。 秋。 小さなカノコユリの果実。 風に揺らぐハーブ。 生い茂るニンジンの葉。 甘くて濃厚なニンジンジュース。 冬。 空に羽ばたくことができなかった、アゲハチョウのさなぎ。 役割を終えて枯れていく植物たち。 来年のためにじっと息を潜める植物たち。 そして、春の芽吹きまでひっそりと土の中で眠るカノコユリの球根。 来年、ここに集う命はどんな輝きを放つだろう。