パピヨンビオトープに集った命

絶滅危惧種カノコユリが自生できる環境を小学校の校庭に」


そんな想いで作ったパピヨンビオトープ


春。
風に舞う八重桜の花びら。
その下で流した汗。
甘酸っぱい旬のイチゴ。
アゲハチョウのために植えたパセリとサンショウ。


夏。
日差しを受けて輝くカノコユリ
軽やかに舞うアゲハチョウ。
パセリとサンショウの葉の上の小さな命。
毎日の水やり。


秋。
小さなカノコユリの果実。
風に揺らぐハーブ。
生い茂るニンジンの葉。
甘くて濃厚なニンジンジュース。


冬。
空に羽ばたくことができなかった、アゲハチョウのさなぎ。
役割を終えて枯れていく植物たち。
来年のためにじっと息を潜める植物たち。
そして、春の芽吹きまでひっそりと土の中で眠るカノコユリの球根。


来年、ここに集う命はどんな輝きを放つだろう。