本年度の「いのちの授業」で目指すもの


本年度前期の少人数セミナーがはじまって2ヶ月になろうとしている。


25名を定員とするこの授業に対し、1年生を中心とした約80名の学生が初回授業に集まった。


実践や体験を重視して、4〜5回の課外実習を実施するこの授業では、定員以上の受講生を受け入れることはできない。そこで、受講生の本気を確かめるために予め用意した受講条件を提示した。


「この授業では自炊を課題として与えます。自炊に取り組む頻度とその内容を評価に反映する予定です。自炊に積極的に取り組むつもりがない人は、た単位を取得できない可能性があるので、別の授業を選択することをお勧めします。今から考える時間を与えるので、別の授業を受けようと思った人はその間に退室してください」


数名の学生しか退室しなかった。これは予想外の展開だ。


仕方なく、学生たちに人数を速やかに絞る方法を話し合ってもらい、その方法で25名の受講生を選出した。


受講競争倍率3倍の難関を突破した幸運な受講生は、これまでに、命と食と農と環境をテーマにした5回のワークショップを受講し、ゴールデンウィークの前後に企画した下記の3回の課外実習から少なくとも2回を体験した。

第1回:身近な命を愛でる「野の花見会」
第2回:子どもでも素人でもできる有機栽培「元気野菜づくり」
第3回:あなたが生まれた日をふりかえる「産婦人科セミナー」


「打てば響く」受講生に恵まれたと感じている。
彼らのその積極的な姿勢とこの授業に対する大きな期待に応えたい。
来週からいよいよ「大学生自炊化プロジェクト」の開始である。