料理とスポーツ


昨日のK教授の弁当。


昼休み、
「先生、お昼は?」と訊くと
「今日も作ってきました」と教授。


ひとつではおかずが入らないので、
小さめの弁当箱を新たに購入したそうです。


新しい弁当箱に詰めた肉じゃがは奥様の手料理。
帰省した際にタッパーに入れ、福岡まで持って帰ったそうです。


その時のご夫婦の会話。


奥さま「あんた、どうしたの?おかずなんか詰めたりして」
教授「いや、ちょっと、弁当を作って職場に持って行くことになって・・・。退職後に料理を作れる人が一人でも多く家にいる方がいいでしょう」
奥さま「・・・」


そんな微笑ましいエピソードをお聴きしてから、340名の高校3年生への講演のために福津市に向かいました。


「大人でも料理をしない人、できない人はたくさんいます。それでも『もう遅い、無理』なんて言わずに、一からやってみようと始める人を私は見てきました。私の職場にもそういう大人がいます。


料理もスポーツも一緒。最初からうまくできるはずがない。上手なプレーヤーのプレーする姿を見て、真似して、繰り返して、成長していきます。


人生八十年。あなたたちにはこれからたくさんの時間があります。今からでも決して遅くない。


実家を巣立つ前に、一度でいいから、あなたたちのために一生懸命料理を作ってくれた人に、感謝の気持ちを込めて、あなたの手料理を振る舞ってみてください。


その手料理を食べた人はきっとこんなふうに思ってくれると思います。


『あんたを産んで良かった。あんたがおって良かった』って」


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