アイランド花どんたく 第1話 金印

mich_katz2005-09-08

明日から博多湾の人工島で開催される全国都市緑化フェア福岡「アイランド花どんたく」の内覧会に出かけた.
私の所属する研究室では,同フェアの植物調達専門部会委員を務めるO教授の指示のもと「幻の」ハカタユリの展示のための材料調達,開花調節や遺伝子分析を行った.その成果がいよいよ一般市民へ公開される日がやってきたのだ.
山笠祭りの飾り山がそびえる入場門をくぐり,まずは一番気になるハカタユリを見るためにテーマ館「ぐりんぐりん」第3展示室に向かう.ここでは福岡の2000年の歴史が花と緑をモチーフにして展示されている.

入り口をくぐると無表情で立つ警備員が目にとまる.その横になにやら大事そうなものを展示しているガラス張りのブースがあった.説明を読むと
国宝 金印
と書いてある.
まさか?!と思い,隣に立つ警備員に「これ本物ですか?」と質問をすると,「そうです」と素っ気ない返事.
歴史の教科書に必ずでてくる,古代中国王朝漢よりわが国の奴国の王に友好の印として送られたあの金印だ.しかも本物.緑化の博覧会に来てまさか本物の金印を見れるとは予期していなかったので,とても感激した.スミソニアン博物館でアポロ11号が持ち帰った月の石を見た時よりも感慨深い.ただ,月の石の様に(当たり前だが)触れないのが残念だった.
(続きは明日)