台湾餐考1 _ Campus Life

mich_katz2007-07-19



昨日は台東に泊り,今朝は現地で台湾ユリの調査.調査が終わると,さほどゆっくりもせず,嘉義へ戻る.


嘉義大学へ戻ると,K先生は,数日間で溜まった仕事を片付けながら,方々の知人へ電話をかけまわっている.台湾語の内容は理解できないが,私の名前がたびたび出てきているところから察すると,「日本から知人が来ているので今夜一緒に夕食でもどうだ?」と誘っているらしい.この大学には,日本で学んだ先生が多く,私の直接の知人でなくても,日本に縁があるというだけで夕食に誘われるのである.


台湾を訪れるといつもの情景なので,もうすっかり慣れてしまったが,願わくば,宴席に来る人の数が一人でも少なくなってくれる方が有り難いと,不謹慎にもつい思ってしまう.と言うのも,こちらの人たちが宴席でお酒を飲む際には,必ず飲み相手を誘ってから一緒に飲む,というのが基本ルールなのだ.決してひとりで飲むなんてことは許されない.特に客人は必ず誘われる.しかもビールグラスくらいの量のお酒の一気飲みを.結果として,自動的にその場に居る人数分以上のコップ酒を最低でも飲み干すことになる.これが結構辛どい。


台湾では,訪問する先々でこんな宴席が繰り返される.知人の知人のそのまた知人が宴席にやってくるなんてことは“ざら”である.そしてその場で彼らは直接の知人になってしまう.だから,K先生の知人ネットワークは台湾中を網羅している.そのおかげで,私は台湾の至るところで調査ができる.


それはともかく,数時間後の宴会に来てくれと言って来てくれる知人が,私には何人居るだろう.


いくら仕事上の関係だからとは言え,台湾人だって集まりたくなければ集まらないはずだ.日本人よりもこちらの人の方が,そう言う意思表示ははっきりしている.それなのにK先生の周囲に人が集まるのは,きっとK先生の人柄によるものだと思うのである.


頼めばふたつ返事で駆けつけてくれる仲間が居ること.声をかければ是非駆けつけたいと思ってくれる仲間が居ること.


そういう仲間がいる人は幸せな生き方ができる人かもしれない.宴席で楽しそうに会話する彼らを見ながらそう思った.

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