会議のハシゴ 3_ My Life


タクシーを駆り河東小に就いた時は保護者会総会の真っ最中。すでに役員交代も今年の活動予定の紹介も終わっていた。


昨年の市学童保育に関するアンケート結果の説明を求められたので、私なりのコメントを簡単に済ませる。


その後、直ちに懇親会に入ろうとする雰囲気が漂っていた。「それは困る」と言わんばかりに、私から「会長離任の挨拶をしていないので、ここでさせてもらってよいでしょうか?」と保護者役員仲間へ頼んだ。快くOKを頂く。


「昨年一年の私の保護者会活動に対する皆さんの温かい支援を賜ったことに感謝申し上げます。三年前、会長に就任して以来、学童保育の子どもたちが、将来、いろんな夢を叶える力を身に付けていくために、保護者として関われることは何だろうといろいろ考えてきました。そして、行き着いたのが“弁当の日”でした。昨年の5月末に案内文書一枚で突然始めた弁当の日でしたが、一年間で5回実施しました。この取り組みに対して理解下さり、温かく支援くださった保護者の方々に心よりお礼申し上げます。その一方で、「ただでさえ忙しいのに、面倒くさいことを始めてから……」と思った保護者もおられたのではないかと思います。もし、そうだとすれば、私の説明不足だったとも思います。その点はご容赦下さい。今日は、昨年一年間、弁当の日を支援してくださった方にも、理解できなかった方にも、感謝の気持ちを込めて三つのプレゼントを用意しました。」


私はそんなふうに話を切り出し、まず、“お弁当の日パンフレット”を出席者全員に配布した。宗像市では河東小学童保育しか取り組んでいないこと、河東小学童の弁当の日が全国の学童保育所の中で一番であったことを伝えると、「そんなにスゴいことを私たちはしていたのか」とでも言うような、少し、驚いたような表情でパンフレットを眺める保護者たちもいた。