出前授業2〜身近な宝物_ My Life


私がPTA役員を務める河東小学校をこの4月に離任され、地の島と言う離島の小さな小学校に赴任された女性教諭のS先生から伺ったお話。


校庭の雑草を見て、その種類の多さに驚いたのだと言う。見たこともないような種類なので、勉強のために写真に撮ったら、とんでもない数になってしまったのだそうだ。


そしてこんなふうに言われた。


そんなに豊かな自然が身近にあるのだけれど、子どもたちも大人たちも、それが当たり前すぎて、何と言う名前の雑草なのかさえも知らずに過ごしている。やがて、子どもたちが中学生になり、クラブ活動などで忙しくなれば、彼らが島で生活するの時間は朝と晩だけ。そうなれば、自分が生まれた島にそんな豊かな自然があることをずっと知らずに一生を過ごすことになるのかもしれない。今のうちに、他の地域では体験できないようなすばらしいことが身の周りに溢れていることを伝えられたら、そして、それを故郷の誇りにしてくれたら、どんなに幸せなことだろうと。


なるほど。そんな力を子どものうちに付けておくことは、やがて彼らが大人になった時に生まれ故郷を愛する心を育てることになるかもしれない。


身近な宝物に気付く眼力。


是非、小学生のうちに培ってあげたい。


私は出前授業のためのすばらしいヒントを頂いた。