未来に導かれる? _ My Life

パクリでも何でも、市民が元気になれば良いのです。子どもや大人が元気になれば良いのです。
ということで宗像でも環境プロジェクトを開始します。
“宗像未来プロジェクト(通称プロジェクトM)”(私案ですが本気です)
宗像の未来の子どもたちのために大切な環境を守りたいという志を持つ方なら誰でも参加OK。
http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20080528


と書いたのが5月28日。


いとエコバックをお手本に大見得を切ったのは良いが、その当時の私には、かっこいいデザインを描いてくれる人もいないし、収益使途のビジョンもないし、資金的元手もなかった。


ところがである。


6月8日の講演(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20080608)。会場にデザイナーを生業とされる方がおられた。様々な有名商品やビッグイベントのデザインを手掛けていらっしゃる。次の日、「昨日の比良松さんの話し、大変良かった。ああいうことを私たちはやっていかないかん。」と、私を講師として招いてくださった方へ早速電話があったそうだ。電話を受け取った方からそれを聞いた私は、思い切ってそのデザイナーさんにエコバックのデザインを頼んでみた。快く引き受けてくださった。


昨日。私が住む地区コミュニティを活性化するためのワークショップに参加。テーマは”守り育みたい地域の魅力と資源”。私は、前から気になっていたある百合の名前をあげた。カノコユリだ。


西日本に分布するカノコユリhttp://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20061229)は、日本が世界に誇る固有種であり、宗像市の花でもある。しかし、その美しさが故に野生からの持ち去りが後を絶たず、今や絶滅危惧種となった百合である。「地域で守りたい資源」と聞いて、私は即座にその百合をイメージした。


すると、たまたま同じグループで私の隣に座った女性が、「昔、私の地域ではこのユリをよく見かけました。今は少なくなりましたが、それでも、我が家の庭には山から持ってきたカノコユリがまだあります。」と言われた。その瞬間、私の頭の中で、エコバック販売収益の使途が閃いた。エコバックの収益は宗像市の花であり絶滅の危機に瀕しているカノコユリを守るために活用すればいいのだと。


構想はこうだ。民家や山にまだ残っているカノコユリを調査し、株間交配で種子を得る。その種子を子どもたちを含む市民に里親として育ててもらう。大きくなった球根を自生地に植え戻したり、末永く保存してくださる方々へ配布したりする。それを繰り返すことにより、市民ぐるみでカノコユリを持続的に守り育て、子どもたちの未来の財産としていく。


市のシンボルを守れた当局は喜ぶだろう。稀少な資源を守ることに協力した市民も喜ぶだろう。身近な資源を大切に思える市民たちは、環境問題にも目を向け始めるだろう。そして、エコバックを使うのが当たり前と思うようになるだろう。ユリを専門に研究する私にとっても、とても実利的な取り組みにもなるだろう。


オリジナルエコバックと希少種保全が結びついた。かなり現実味を増してきた。その時、誰かさんが言った言葉が脳裏によぎった。


「未来から引っ張られている。」