人権教育研修会1日目


久しぶりに竹下先生の講演を聴く。


桃栗三年、柿八年……
雑種強勢、近郊弱勢
コシヒカリキヌヒカリ


次々と出て来る農業用語が私にとってとても親しみやすい。


「進化で獲得した能力、つまり、個々の生命の遺伝子に刻まれた異なるプログラム。それを発揮する権利。それがありとあらゆる生き物の権利です。」
「もう一回、もう一回。人は幼いときの素敵な経験は何度でも聞きたいし、何度でも繰り返したい。」
「親が子を慈しむ心と子が親を敬愛する心。それが親子の絆です。」
「弁当の日で子どもたちは“仕組まれない”学びを体験した。」
「先生と親と子どもが通じ合ったとき、子どもはとんでもない力を発揮する。」


そんな印象的な言葉を残しながら、教育者としての生き方が語られる。私は笑ったり泣いたりの繰り返し。最後の“逆弁当の日”エピソードでは竹下先生自身も涙ぐまれ、そこで講演は終了した。


講演終了後、竹下先生、稲益先生と3人で喫茶店で話し込む。そこでも竹下先生の教育者としてのスゴさに触れた。



「先生、若い頃にやりたいと思ったことをできなかったとき、どんなふうに自己消化されていたんですか?」


若い頃の武勇伝に話しが及んだ時、私は訊ねた。するとこう言われた。


「できなかったことはあまりありません。」


私もそうありたいです。