那珂川町で食育講演


昨年から今年にかけて食育講演の講師として呼ばれることが多くなった。と言っても、内田先生とのペア講演やオジサンズ・フォーなどチーム講演がほとんど。どちらかというとスパイス役。しかし今回は、ピン(一人)で90分の講話。独り舞台だ。


福岡で活躍する食の伝道師たちに比べれば、私が一人で仕切る力量はまだまだかもしれない。しかし、挑戦しなければ成長はない。そこで、オリジナルのプログラムを作り、新たな挑戦を試みた。


講演に参加される方々は、主として招待してくださったNPOの職員とのこと。設備の整った視聴覚室に0〜3歳の幼児を保育する職員たちが20名ほど集まった。時間は十分にある。そこで、日本の農業→大学生の食事と、いつもの展開の後に、幼児に関する食と育ちの話しを加えることにした。

  • 最近の子どもたちの気になる様子
  • ながら食、授乳〜テレビの影響
  • 赤ちゃんの脳科学(生後2ヶ月革命と脳発達)
  • 授乳の科学(オキシトシン


と、読んだ書物や竹下先生のお話を引用しながら、話しを進める。


今回の講演では、話しの途中で時折、「この話し知ってますか?」と聴衆に訊ねるようにした。相手の知識の範囲を確認するこの作業のおかげで、聞き手が知らないことと知っていることを踏まえることができ、結果として、落ち着いて丁寧に話すことができた。それが大変良かったと思う。マーケット・インの視点を持つことによって、自分のスタンスが固定し、話しの軸がぶれなくなることを実感できたのだ。


前半で波に乗ったおかげだろうか、後半のスライドショーと朗読を主体とした弁当の日エピソードの展開が、いつもよりも軽やかに、そして効果的に進んだという手応えを感じた。


終了後、「内容が分かりやすかったですし、先生の優しい語り口調がとても聞きやすくて……。」「スライドショーでうるうるしてしまいました。」など、嬉しいコメントを頂いた。


そして、講演終了後の書籍販売。実はそれが今回のもう一つの挑戦だった。成績は……


ここ 2冊
大学生弁当の日 3冊
食卓の向こう側 3冊


自分の本ではないけれど、完売ではないけれども、私の話しを聞かれた方々が買ってくださるのはとても嬉しい。