食育講演 in 大島小中学校


大島小中学校PTAで食育講演。


定期船最終便で島に渡る。


激しく揺れる船の中でスライドの最終調整。


学校に到着すると親子料理教室のまっ最中。学校栄養士の先生の考案による、親子でできる家庭料理6品に、小中学生の児童とそのお母さんたち十数名が挑戦していた。結構小さな子どもも挑戦している。さっそく取材。


先生曰く、島でも共働き家庭は多い。
しかし、本土のように、いつでもどこでも外食や中食できる環境が十分にない。
だから、こういう実習を体験させて、早いうちから台所に立つ力を付けさせたい。


なるほど。
幸か不幸か、家庭での食事が行き届かない島の子どもたちには“逃げ場”がない。
外食やコンビニ食の是非に関わらず、子どもの生活力の向上は子ども自身の死活問題だ。


こんな面白い話しも聞いた。
島内三十数名の小中学生児童全員が、今年初めて、長期(4泊5日の)学習合宿に挑戦した。
魚市場の食堂で昼食を取ろうとしたら、その人数ですぐに出せるメニューが“海鮮丼”か“カツ丼”だった。
どちらにするかと子どもたちに尋ねたところ、一人を除いて全員がカツ丼。
魚料理や和食に慣れ親しんだ子どもたちにとってカツ丼は相当魅力があったらしい。
しかも、カツ丼を選ばなかった唯一の児童が海鮮丼を選んだ理由は、「タマネギがきらいだった」から。
なんとも微笑ましいエピソードだ。


そんな児童たちの給食残食率はゼロ。
素晴らしい。


しかも先月の宗像市での竹下先生の講演を聴いて感動した親達もいる。
“弁当の日のススメ”パンフレットが校内に掲示してある。


それに、大島小中学校では………
大島小中学校では………
7〜9年生が弁当の日をやっているんです!


給食のない中学校を転々としてこられた校長先生。
現在の大島中学校は自校式給食がある。
それでもやっぱり食事をつくる力を中学生に付けさせたい。
それが生きる基本だと思うから。
そうして大島中学校の弁当の日は始まったのだった。
始めた後に、校長先生は自分がやっていることが、世間で“弁当の日”と呼ばれていることを知った。


そんな子育てに熱心な親や先生たちに私の食育ネタで果たしてどれだけ満足してもらえるか、とても不安だった。
その日は、小中学生を持つ世帯の半数くらいが出席していた。

感動しました。たくさんの人が聞いてくれるともっと良かったと思います。自分を反省することがたくさん……。

弁当を作るということで、親子のつながりができるんだなと思った。

このような講演は何度か聞いたことがありますが、食に対して感謝の気持ちをまずもつことが大切だと改めて感じました(また、命に対しても)。これから、子どもに食に関することを教えながら、子育て頑張りたいと思います。我が子もキッチンに立つことが好きなようで、今後も親子のコニュニケーションの一つとして一緒にやろうと思います。今日はありがとうございました。

家族と食べる食事・食卓に毎日の幸せを感じています。社会見学の時に、娘と一緒にお弁当を作りました。あれこれ言い過ぎて最後はけんかになりました。結局、ほとんど母が作ってしましました。今度は黙って見守りたいと思いました。今日はとっても楽しいお話をありがとうございました。作文を読むのとても緊張しましたよ〜。

とてもいいお話で自分を反省するばかりです。先日、子どものお弁当をつくる機会がありましたが、子どもから「ママじゃなくておばあちゃん!ママは冷凍ものを使うからイヤ!」とはっきり言われかなりショックを受けています。

食の安全、子どもたちのこと、経済、老後……。今の日本は不安だらけ。「将来に夢も希望もないかなあ」と思っていたけど、「お弁当の日」がきっかけでこれからの日本はずっごい日本に変われるような気がしてきました。ありがとうございました。

スライドを見ながらとてもいいお話を聞かせて頂きました。食育の行き着くところは、親子の絆だとか、家族の絆とか、愛情なんだなと思いました。こんなに素晴らしい講演なのでもっとたくさんの人に聞いてほしいと思った。工夫すればもっとたくさんの人に聞いてもらえるのでは。

食べるということは本当に人をつくる基本だと思います。これからもずっと心を込めて作りたいと思っています。子どもにも台所に立って欲しいと思っています。まずはみそ汁かな?おやつも作りたいです。家族の絆は台所から。

今日、講演を聞きにきてホントよかったです。毎日、夫の弁当と高校生の娘の弁当を作っているのですが、だんだんと慣れになってきて、手抜きにもなって……。明日からは、又、新たな気持ちで弁当が作れそうです。娘と一緒に……。

本日はとても良いお話、本当にありがとうございました。大島で生まれ育った我が子達はコンビニ食品に慣れています。でも今日のお話を聞いて私なりにできる限り自分で作った料理や弁当を腹一杯食べさせて育てていきたいと思いました。子どものお腹を満たしてあげることが母親ができる一番の愛情だと改めて感じました。もっとたくさんの人にお話をきいていただきたかったです。まさに“もったいない”でした。


私の拙い話しにもかかわらず、皆さんそれぞれに食への想いを新たにされたようだった。
感謝。


そして、講演後のアンケート回答時間では、私から参加者達へお願いし、あの思いつき(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20081112)を実践。
これが良かった。
普通だとすぐに退散する参加者がいつまでも会場に残って私のリクエストに応えて下さった。


その成果は来月の天瀬町での食育講演で是非活かしたい。