珍味 in 大島小中学校


昨夜の講演の後は定期船がないので大島小に宿泊。


親子料理教室でしっかり夕食を頂いた後であったが、
島の珍味を漁師さんたちにご馳走して頂いた。


その珍味とは……
トウヘイ鍋。


トウヘイとはアナゴの仲間。寿司ネタになるマアナゴではなく、和名クロアナゴと言う。見た目はグロテスクな巨大ウナギとでも言ったらよいだろうか(http://www.city.munakata.lg.jp/shigai/chiikisyokai-01autumn.html)。トウヘイ鍋は本土にはない。昔から大島にだけ伝わる地方料理で、トウヘイ体内に脂が乗るこの時期が最も美味く頂けると言う。


頭部や内蔵、皮下の脂肪の旨味が溶け出た味噌仕立ての濃厚なスープと、それとはとても対照的なさっぱりとした白身の肉が特徴。特にスープの味は、今までに食べた料理の味では言い表し難い、コクのある深い味わいだ。島でも特別な時でないと食べない料理らしく、小学校のY教頭も島に来てから初めて食べたと言う。この他にもヤズやタチウオの新鮮な刺身がたっぷり。とても貴重な体験をさせて頂いた。


うまい料理を前に漁師さんや子どもたちの楽しい話しで盛り上がり、笑いが絶えない。
時間が過ぎるのも忘れて夜更けまで宴は続いた。


今日の料理へ費やした島の人たちのいのちにごちそうさま。
そしてみなさんの温かい気持ちにありがとう。


翌朝、昨日の風邪が強く波の高い天気とはうって変わって、清々しい晴天。
島の北側の灯台から眺めた海の景色がとても美しかった。