だいずはだいじ第4回


小学校での授業「だいずはだいじ」第4回。


前回は、レジ袋を題材にしたゴミ問題や環境問題を扱った(http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20080911)。
今回は、食料ゴミ。


「日本人が一年間に食べる大豆はどれくらいだったかな?」
福岡ドーム二杯半!」
「じゃあ、その大豆はどこからやってくるか知ってますか?」
「知ら〜ん。」
「こんな国からやってきます。自分の国では100のうち5しか作ってませんよ。」
「ふ〜ん。」
「じゃあ、日本人が毎日食べている食べ物全体のうち、外国からやってくるのと、自分の国で作っているのはどっちが多いか知ってますか?」
「外国〜!」
「よく知っているネ〜。100のうちの61、つまり半分以上が外国からやってきます。」
「じゃあ、日本人が捨てている食べものと、食べ物に困っている人に贈っている食べ物、どっちが多いと思う?」
「捨てている食べものだと思います。」
「そう。どれくらい捨てていると思いますか?」
「…………。」
福岡ドーム13杯ぶんです。」
「え〜〜〜っ!」
「どう思いますか?」
「もったいない!」
「じゃあ、これな〜んだ?」
「…………。」「食べもの〜。」「食べ残しやん!」
「何の食べ残し?」
「給食!」
「これみなさんの食べ残しです。この学校では、毎日これくらいの食べ残しがあります。これが日本中で毎日続くと福岡ドーム13杯分にもなります。どうしたらいいですか?」
「残さないようにする!」
「そうですネ。残さないようにしようネ。じゃあ、だいずの話し。大豆から豆腐を作る時にまず豆乳を搾るというお話を前にしました。この時の残りかすには、タンパク質やカルシウムや食物繊維が豊富に含まれています。それは何でしょうか?」
「おから〜!」
「そうです。おからです。そのおから、栄養がたくさんあるのに、今、日本ではほとんど捨てられてしまいます。どう思いますか?」
「もったいない!」
「じゃあ、それでお菓子をつくってみようと思いますが、どうでしょう?」
「つくる〜!!」


……ってな具合に10分ほどの前座を進めたら、今回は、ママさん代表にバトンタッチ。
ここからはおからクッキー作りのデモンストレーションを子どもたちに見てもらい、
来週のエコクッキングのためのイメージトレーニング〜。
みんな食い入るようにボールの中の様子を見ていた。


やっぱりこの年齢の子どもたちは、聞かせるよりも見せる方が集中できる。
そして来週は、おからクッキーづくりを体験する。
聞いて、見て、体験すれば、きっと学習意欲も学習効果も高くなるだろう。
料理は最高の教育教材だ。


ところで、この出前授業。
特別なアナウンスもしないのに、なぜか、毎回参観保護者がいる。
今回は5人の母親たち。
どうやら保護者の間で口コミで伝わっているようだ。
ありがたや〜。


しかも、この日、二人の母親に宗像エコバッグを買って頂いた。
ありがたや〜。