成功体験の伝授


「今日は、作文の書き方でいきましょう。」
「え〜〜〜っ!」


昨日の小ゼミ冒頭の学生とのやりとり。
みんながそんなに作文が嫌いだとは知らなかった。


私の場合、どちらかと言うと、話すよりも書く方が得意だ。
「話しよりも文章の方がわかり易いね〜」と言われることが多い。
それは訓練の賜物。
そういう技量があってよかったと思うこともしばしば。


だからその技を伝授したかったのだが……
添削文章を解説すればするほど、受講生のモチベーションは下がる一方。


そこにkab-logさんが割って入り、受講生のモチベーションを上げにかかる。
「私は懸賞論文で○○万円貰いました。その後、私が指導した学生たちも次々と懸賞付論文で受賞しています。……。」


成功体験。
そう、私の成功体験を語ることができたら状況はもっと良くなったかもしれない。


しかし、私の作文の成功体験って………。


小学三年の夏休みに書いた創作文が表彰されたことと、
就職以来、作文力のおかげで科学研究費を毎年貰えていることくらいだろうか。


そんな体験を聞いても学生は面白くないだろう。
こうして考えると、私には学生たちに語れるような作文の成功体験がないのである。


懸賞付小説でも書いてみようか。