糸島現代GPシンポジウム in 伊都キャンパス

糸島現代GP


“糸島でいま活躍するゴーシがプリプリ”ではない。
“糸島での現代的教育改革のための優れた取り組み(Good Practice)”である。


文科省からの予算を受けて2年目になるその改革事業の活動報告会が、先週土曜、伊都キャンパスで開催された。
私は分科会の一つ「糸島地域の食育と九州大学」にパネリストとして参加。


目的が教育改革なのだから、その改革的教育プログラムを受講した学生の声を聞くべきだろう。
少人数ゼミ「糸島の環境保全のススメ」を受講した男子学生と女子学生もパネリストとして参加。


彼らは、前期のこのゼミがあまりにも楽しかったものだから、単位なしを承知で後期も受講している。
それだけ伝えれば、この分科会は半分成功したようなもの。
あとは学生の生の声を聞いてもらうこと。
教員がしゃべるよりもずっと、このゼミの素晴らしさが伝わったことだろう。


後半は、糸島地域小学6年生1000人の食と生活のアンケート調査の報告を踏まえて、参加者との食育談議。


アンケートで浮きぼりになった、小学生の衝撃的事実。
例えば、放課後の6年生。
テレビやゲームに2時間かけても手伝いには15分しか関わらない。
kab-logさん「どう思います?mich_katz先生。二児の父として。」
私「あり得ないですネ〜、我が家では。我が家では『働かざるもの食うべからず』と子どもに言い聞かせてますよ。『ご飯の用意を手伝わなければ、ご飯ナシ』って。」
一部の参加者「え〜〜〜っ!」
私「ダメですか?でも、小学生のうちから子どもも家族の大切な一員として協力するべきだと伝えなかったら、いつ伝えるんですかネ?」


それから、6割の子が朝ウンコをしていない。
kab-logさん「どうですか、mich_katz先生のとこは?」
私「朝食後によく行ってますね。慌ててトイレに駆け込んで、すぐに出てきますよ。」
kab-logさん「九大生はどうでしょう?」
Mくん「毎朝行きます!」
Fさん「……(小さな声で)朝。」
Kくん「朝ですヨ。朝。決まってるじゃないですか。朝スッキリして、学校でしっかり勉強するんです。」
kab-logさん「今わかりました。九大生は“早寝・早起き・朝ウンコ”で合格した。これですヨ。これを九大を目指すインセンティブとして、子どもや親に伝えるべきです!」
会場爆笑。


あっという間の楽しい2時間。
分科会の中では、参加者の意見をもとに、来年是非やりましょうというプログラムも浮上した。
ひとつは、農業高校生レストラン
もうひとつは、九大生ゲストティチャープログラム。
どちらも魅力的だ。
来年度、是非やってみたい。


“単位なしでも受けたい授業”。


これはkab-logさんの秀でたプロデュース能力によるところがとても大きい。
この2年間、小ゼミに参加しながら私はそれを学び、そして少しだけ吸収した。
来年度はできればもう一コマ授業を増やしてで現代GPの一翼を担う。
それが私の目標だ。