嬉しい想定外の参加者


土、日とイベント続き。


土曜は宗像エコバッグの枇杷染めイベント。
エフコープの支援を受けている三つの市民団体が中心となって企画。


我が宗像未来プロジェクトは、
枇杷の葉集めを皮切りに、
三週間かけて準備をお手伝いした。


午前10時。
子連れの家族も多数参加し、用意した椅子がほぼ満席。
当初の予想数を遥かに上回る参加者が集まってくださった。


枇杷染めの染色行程はこうだ。


枇杷の葉を1週間煮込み、黒々となった鍋の中の染色液。
その染色液から葉を取り出し、
予め、大豆の呉汁で各自前処理したエコバッグを、
染色液に漬け込み、20〜30分加熱する。


20分ほど染色液に漬け込んだバッグを引き上げ、水洗。
脱水したバッグを、
染色液の発色性や定着性を向上させるための
ミョウバン媒染液に漬け込む。


ミョウバン液から取り出したバッグを軽く絞り、
再び、染色液で20〜30分加熱。
引き上げて水洗し、脱水。


待ち時間には、
各団体の日頃の活動についての紹介や質問の時間が設けられ、
和気藹々の雰囲気でプログラムが進行していった。


この日のためにと宗像未来PJのMさんが作った
『宗像エコプロジェクト物語』も披露された。
超マニアックなランチひらまつ君のキャラクターが
コミカルに表現されたこの紙芝居、
特に、子供たちに大受けだった。
これからもいろいろなイベントで使えるだろう。


染色を指導された地球の恵みHさんは、
「短時間でしっかり染まって良かった」と安堵のつぶやき。
参加者は、
奇麗に染まったバッグを手に取り大満足の表情。


日曜は、
九州大学附属図書館視聴覚ホールを貸し切り、
福岡大地といのちの会主催による、
吉田俊道さん講演会。


数日前、
予約者だけで150名を超えているとの事前情報があり、
会場係の私は、
準備した会場に入りきるかどうかが心配になる。


開演の2時間も前に最初の参加者が到着。
40〜50分前頃から、
参加者が次々と会場に押し寄せ、
開演10分前にはほぼ満席となった。
参加者244名。
一昨日用意した予備の折りたたみ椅子を慌てて会場に搬入し、
急場を凌ぐ。


しかし、一難去ってまた一難。
使えると聞いていたエアコンが一向に作動しない。
駆けつけてくれた図書館職員と何度もやり取りし、
なんとかこの問題も開演直前にクリア。


この日、
吉田さんの講演内容も、
聴衆のノリも大変良かった。
風の谷のナウシカもののけ姫の世界観に、
自身の農業観を重ね、
分かりやすく話す吉田さん。
吉田さんの冗談に大きな笑い声で反応する参加者たち。
会場に一体感が生まれた。
3時間半の長時間イベントが、
あっという間に終わったと感じた。


講演の合間を縫って、
参加者全員に、
今年から大地といのちの会と大学生との恊働で学内圃場に作られている
元気野菜の様子も見学して頂いた。
九大箱崎地区の研究圃場が、
これほどの人数の一般市民で賑わう光景は、
大学に長年勤める私がいまだ経験したことのないものだった。
その光景に、農学教育の理想的な姿を見た気がした。


いずれのイベントも開けてみれば大盛況。
人集めの苦労を何度も味わった私にとって、
幸福感で満たされた2日間だった。
イベント集客力を向上させるためのヒントもたくさん頂けた。
感謝。