やればできる!“弁当の日”(その1)


先週から今週にかけて思わず拍手したくなる朗報メールが携帯電話に2通届く。
そのひとつ。

来たる7月3日の遊びの達人教室で第一回弁当の日を開催いたします。
当日は救命講習会と重なっていますが、時間が取れましたら遊びにいらしてください。


こういう瞬間を、どんなに待ち焦がれたことか。
娘の通う小学校で、私以外の人が“弁当の日”を企画する。


一昨年、私は、長女が卒業する前日の昼休みという、数少ないチャンスを活かし、河東小“弁当の日”を実現した。
「“弁当の日”を実施する」というPTA会長としての公約に、年度末、切羽詰まっての“パワープレー”だった。
しかし、昨年は、3学期に2回の“弁当の日”の実施を学校側へ依頼したものの、実現には至らず、消化不良状態でPTA会長を離任した。
PTA役員を外れた今年度の実践は、教職員だけでなく現役PTA役員への合意も必要となり、ハードルが高い。


『河東小を“弁当の日”実践校から外すことになるかもしれない。』


そんなふうに考えていた私へ冒頭のSさんからのメールだった。
職場で玄米先生を読んで涙した、あのSさんだ。
http://d.hatena.ne.jp/mich_katz/20100520
涙が出るほど嬉しかった。


PTA役員仲間として付き合ってきたSさんはPTA“おやじの会”の代表でもある。
昨年、末子が卒業してPTAのOBとなった今でも、
“遊びの達人教室”の企画・運営にリーダーとして関わっておられる。
昨年末からは、
私が発起した宗像未来プロジェクトにも関わってくださっており、
ほんとうに“かっこいい”おやじである。


“遊びの達人教室”とは、
地域の大人たちが休日を利用して積極的に関わりながら、
昔ながらの遊びや登山、栽培等を通して、
小学生児童の健全育成を図る事業のひとつだ。
河東小学校では主として隔週の土曜日に実施されている。
Sさんは、
午前中の活動の後に“弁当の日”をプラスすることにより、
この事業をさらに充実させようと考えたのだ。
きっと、
6月5日に九大で開催された竹下先生の5時間講演を聴いて、
今回の決心をされたのだろう。
このような方式によって学校で実施される“弁当の日”は、私の知る限り、まだ例がない。


弁当の日が“できない理由”でなく、
“できる方法を”考えるための好例を示したSさんに対し、
私は多大なる賞賛を贈りたい。


何時の時代も“かっこいい”大人が子どもたちの未来を切り開く。