小ゼミ“いのちの授業"〜今、伝えたい私の気持ち6

お父さん、お母さんへ
 今回、僕は学校で『いのちの授業』という講義を受けた。この授業では、これから生きていく中でもっとも大切なものを学んだような気がする。
 例えば、まず、この間のお母さんへのインタビュー。インタビューを経て、お母さんがどれだけ自分のことを想ってくれているかがわかった。それと同時に今まで気にもとめなかった、お父さんたちがしてくれた様々なことの一つ一つに意味があったことに気づいたよ。お父さんたちは、小さい頃自分に「ダメ」とは言わずに「気をつけなさい」とよく言っていたって言ったね。正直、小さい頃のことなので今は覚えていません。あまり意識してなかったのかも。でも、その話を聞いて僕は何かを感じた。これはお父さんたちのそんな考えが頭ではなく、体に身に付いているから何かを感じたんだなぁと思った。あと、大学生となった自分にどうなってほしいか聞いたら、感性の豊かな人になってほしいと言っていたよね。これは自分が大学に入学する前に考えたことと同じだったよ。親子って似るものだね。
 この授業では助産師さんのお話のスライドショーを見たり、自分が発病すると知りながらも娘を産んだお母さんのお話を聞いたりして、僕は自分が生きている奇跡、生きてきた喜びを感じたし、子供を愛する母親の気持ちを知れた気がする。僕は男だからお父さんと同じで、お母さんとは違う感動があるのかなって思ったりもした。
 “弁当の日”について学べたのは自分にとって非常に大きな意味があったと思う。弁当を作ることで家族との関係が良くなったり、いじめがなくなるようになることには、本当に驚いた。実際に“弁当の日”を始めた竹下先生の公演にも、行って良かった。弁当を作ることで得られるものや、まだ早いかもしれないけど、子育ての話とか自分のこれからに、とても役立つことがたくさんあった。
 もうひとつ、この授業で学んだことを話すと、様々な質問に答えて、考えを友達と話すという内容の授業がとても印象的だった。身近な尊敬できる人を考えたり、自分がHAPPYな時を考えたり、これらはすべて自分が将来どんな仕事をしたいのかに結び付くのだろうと思った。その質問の中で“あなたのお葬式で友達にかけてもらいたい言葉とは?”というのがあった。この答には自分の生きる上でのヒントがたくさん含まれていると思う。
 僕は、その言葉をかけてもらえるように生きたいと思った。
 このように『いのちの授業』で学んだことは、たくさんあって、また、大切なものばかりだった。
 この授業を受けて自分は将来、子供の命、動物の命、植物の命を大切にできる大人になりたいと思った。また、自分に子供ができたら、いのちの大切さなどを伝えたい。もちろん、伝え方として一緒に料理や弁当を作りたいと思う。このような大人になるために、これから、自分は実際にいのちの大切さを知りたいと思う。伝えるためには、自分がもっと知らなければいけないと思う。そのために様々な国に行って、いのちについて学びたい。例えば、アフリカ行って、食の大切さを学んだりしたい。これが今、自分が考えるこれから行動したいこと。
 最後に。産んでくれてありがとう、育ててくれてありがとう。これからも僕はこの命を大切にします。


いろんな命を支える命になれ。