残食と食農教育 〜 第4回少人数セミナー「循環力」その1

(5/2に遡る日記)


娘が通う小学校のPTA会長を務めていた頃、給食の残食を見せていただいたことがある。
先生方は言われる。
「子どもたちの給食の残食をゼロにするのは難しい」。


日本には捨てられていく命がたくさんある。
日本人の年間食糧廃棄量は2000万トン。
そして60%の食糧を外国から輸入している。
つまり、買っては捨て、買っては捨ての繰り返し。


こういう状態で、日本の農業は大切とか、世界には飢餓で苦しんでいる人がいるから食べ物は大切にしようとか言っても説得力がない。
今日の学校教育における大いなる矛盾である。


この無駄を有効に活用する。
捨てられていく生ゴミの命を土の中の菌ちゃんの命に。
菌ちゃんの命を野菜の命に。
野菜の命を私たちの命に。


こうした命の循環をとおして作られる野菜は生命力に溢れており、化学肥料や農薬に頼って作られた野菜よりも味が濃く、腐りにくく、病害虫にかかりにくい。
それが、吉田俊道さんが提唱する「元気野菜」である。


循環力は命を繋げるパワーである。