口之津小児童による路上ライブ・プレゼンテーション in 九大伊都キャンパス


心配した雨の影響はまったくなく、無事終了した。


楽しませるプレゼンテーション。
「へ〜」と言わしめるプレゼンテーション。
しかも、リハーサルなしの一発勝負。


それは、大学生でも難しい。
それを、修学旅行で訪れた小学生が、大学生や大人たちの目前で披露してくれた。


テーマは「健口食育」。


児童たちは、何人もの歯科医に薫陶を受けながら、たくさんの資料や本を読んで勉強し、そうして得た知識をどうすれば人に伝えられるかを、担任の先生と共に考えてきた。


そこには葛藤と成長があった。

  • 『◯◯ちゃんすごい』。素直にそう思えた。4年生まで、私は自分よりできる人をねたんで、やっかんでいた。それは、尊敬ではなく、争うということだ。でも、尊敬できる人を見て学び高めていくのが楽しいと気づいた。お互いに、自分よりスゴい人から学べば良いんだと発見した。そして、心で覚悟を決めた。まずは自分から変わろう!」
  • 友達の失敗などを参考に、自分でもそんなことを注意しながら考えを深めることができた。だから友達の失敗も活かし、何か自分でできることはないかを考えたり、聞いたりして、サポートをしていきたい。一緒にしている仲間だからこそ、他の人にはできないサポートで支えていきたい。
  • 九大のプレゼン、今はピンチなのだ。ブラッシングを朝すると良いこと。新たな情報が、話し合いで入ってきた。それを私がすることになったのだ。あと一日しかないと、今までの私は思っていただろう。でも、ピンチはチャンスなのだって、先生や友達が教えてくれた。一日とは思わず、一日もあると思うようになった。十分だ。気づけて良かった。これから何があっても絶対マイナスには考えない。
  • 私はプレゼンが楽しみでしょうがない。とてもワクワクする。声の大きさも考え、おもしろさも考えないとけない。私にきちんとできることをしなければいけない。それから楽しみも始まる。


担任の泰三先生は言う。


「自己有用感。自分がしていることが人の役に立つ、どうにかして人の役にたちたいと思った時、子どもは変わりますね」。


目から鱗が落ちるお話。
生き生きとしたパフォーマンス。
それを見事に演じ切った小学生たちに、聴衆は惜しみない拍手を贈った。


教わる人から伝える人へ。
そして、年齢を超えて学び合う集団は確実に成長する。


大学教育に導入するべき、ピア・エデュケーションの理想のカタチがここにある。


今日の学びは、後期「自炊塾」にも必ず活かしていきたい。