テンポとズーム〜稲益式教育 _ My Life


来月末の弁当の日セミナーに講師でお出でいただく福岡市の小学校教諭、稲益先生との打ち合わせ。他校を訪れるせっかくの機会なので、無理言って、授業も見学させていただくことになった。(詳しい内容は稲益先生の日記をご覧下さいhttp://members2.jcom.home.ne.jp/sora-riku-umi/


午前最後の授業は、担任でないクラスでの漫画『玄米先生の弁当箱』を使った食育。プログラムは、プロローグ→漫画読書→感想文→共有→全体共有→大学生の食事→感想文→全体共有→下級生(下山門小4年)の弁当映像→ふりかえり、と濃密な内容。それを45分という授業時間に詰め込めるのは、軽快なトークと良質な質問のテンポの良さだろう。すばらしい。


昼食と打ち合わせを終えての午後一の授業は、5年生全員への総合学習オリエンテーション。これから秋にかけてバケツ稲栽培や田植え・稲作実習を体験するにあたり、稲と身近な食の問題を関連づけさせるプログラムだった。教材・資料配布→学習の目的確認→“私を支える食べ物”に関するイメージ発散と共有→日本の食料廃棄データvs.世界の食料援助データ→給食の残食映像→食料価格高騰と自給率問題→ふりかえり。特にすばらしいと感じたのは、日本の食料廃棄問題と給食残食問題とを結びつける部分だ。グローバルな視点からローカルな視点、身近でない視点から身近な視点へと話しが移ることにより、ほとんどの生徒が、自分の行動が大きな食の問題へ直結していることを実感していた。カメラのズームレンズさながらの望遠と広角の使い分けは、様々な話題で効果的だと思う。すばらしい。


学び多き時間に感謝しながら、来月末の我がPTAの弁当の日セミナーが、失敗する要素がないことを確信した。


楽しみだ。