パネルディスカッションの難しさ

講演に比べると、パネルディスカッションははるかに難しい。 前後のプログラムとは関係性が希薄。 パネリストが語りたいことだけを語っている。 時間を無視して語り続ける。 流れがまったく意識されていない。 全体にまとまりがない。 会場の空気を読んでい…

口之津小児童による路上ライブ・プレゼンテーション in 九大伊都キャンパス

心配した雨の影響はまったくなく、無事終了した。 楽しませるプレゼンテーション。 「へ〜」と言わしめるプレゼンテーション。 しかも、リハーサルなしの一発勝負。 それは、大学生でも難しい。 それを、修学旅行で訪れた小学生が、大学生や大人たちの目前で…

感謝して生きる

本日の講演は私にとって運命的な講演だった。 中学生向けの「いのちの授業」。 「食(料理)を他人に任せるのか?それとも、自分でつくるのか?」 そういう二者択一の問いかけをテーマに展開し、最後は、 「何にでも不満を言うのか?それとも、何にでも感謝…

第9回食卓の向こう側トークライブin志摩。

参加して良かった。 そう思える講演会は少ないと思う人たちは結構多いのではないだろうか。 講演参加者の満足度を左右する要因は、講師やコメンテーターの「おもてなし力」にあるのではないかと感じることが多い。 昨日、糸島市で開催された、第9回食卓の向…

長野路代さんの言葉

おはようございます。 料理に大事なのは暗記や数字ではない。 暗記していても素材の方がその通りに言うことを聞いてくれません。 お野菜の味によっても違います。 (中略) レシピはあくまでも目安です。 ひとつひとつ、野菜の状態も違うわけですから、まず…

長野路代さん

今日は、ながのばあちゃんこと、長野路代さんの食術指南を体験。 「これは“ややまきゅうり”と言って、昔からこの地域で育てられてきた地這いキュウリ。これからの時期が、身が締まって一番美味しいの」。 そう言って、キュウリを縦に割ってわたをとりだすと…

よみがえりのレシピ

先日、佐伯市で観賞した「よみがえりのレシピ」。 http://y-recipe.net/ その土地で、そこに住む人たちの手で、代々受け継がれてきた野菜。 けれども、今や、未来へ受け継ぐことが難しくなってきた野菜。 そのような野菜を探し出し、その個性を引き出だし、…

カノコユリ

おはようございます。 中学1年生の女の子が描いた鹿の子百合(カノコユリ)です。 自分の感性を表現できることは素晴らしいことです。 さあ、今日も自分の想いを伝えてみましょう。

【九大「いのちの授業」&「自炊塾」・おもてなし「弁当の日」for 口之津小学校6年生】参加者募集!

[日時]2013年10月3日(木)12:00〜13:00 [場所]九州大学伊都キャンパス・センター2号館1階ピロティ [詳細] ○活動内容: 地域行事や国内学会など、専門家顔負けのプレゼンテーションができる児童を養成する南島原市立口之津小学校の6年生が、修学旅行で伊…

ある市役所マンの想い

今や、県内有数の食育先進地と評される佐伯市。 その推進を担う市役所マンが「まだ、できてないことがある」と言う。 高校生の食育。 「市の教育委員会の守備範囲でない県立高校との接点がほとんどなかった」と言うのだ。 なるほどと思った。 「市内三校のの…

素敵な門出

教え子...と言うか、「弁当の日」の仲間のめでたき門出。 「手紙を書くなんてことできない親不孝な私だけど、今、ここに、私が笑顔で居られるのは、ここに集まってくださった人たちが人生で大切なことを私に教えてくださったからであり、そして、そういう…

警察からの電話

「◯◯署のものですけど、比良松先生おられますか」。 ある日、警察から職場に低い男性の声で電話がかかってきた。 何も悪い事はしていなのだけれども、ドキドキしながら答える。 「は、はい。私ですけど」。 「お忙しいところすみません。少年非行防止大会で…

百田尚樹著「永遠のゼロ」

この夏に読んだ本の中で、最も印象深く心に刻まれた一冊。 誰かを愛するために生き続けることを崇高な使命として最期まで貫き通す主人公の生き方に、感涙しながら拍手を贈らずにはいられない。 それなのに、戦場という狂気の世界は、そのような、人としてこ…

今期の「いのちの授業」と「自炊塾」を終えて

今週で今期の九大「いのちの授業」と「自炊塾」を終えた。 「受講生が1週間後を待ち遠しく感じる授業を」を目標にやってきた。すでに試験が始まっており睡眠不足の学生も多かったはずだが、最終授業にほぼ全員が出席し、内職、居眠りなど一切せずに最後まで…

松尾貴臣さん in いのちの授業

残すところあと2回となった今期「いのちの授業」のテーマは「別れの学び」。 この日の教室は、ライブ演奏を聴きながら共に学ぶ、非日常的空間へと大変身した。九州をツアー中のシンガーソングライター松尾貴臣さんが、「いのちの授業」の受講生のために熱唱…

九大「自炊塾」in 週間AERA

九大「自炊塾」を朝日新聞系列のアエラに掲載して頂きました。 http://dot.asahi.com/aera/2013072200003.html?ref=aera yahooニュースでもネット配信して頂きました。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130722-00000008-sasahi-soci ここに至る…

九大「いのちの授業」特別講義

昨日、農の講義:「広がれ!菌ちゃん野菜〜命に支えられ、命を支える農業を目指して」と題して、吉田俊道さん(有機農家)にお話を頂いた。 化学肥料と農薬がなければ野菜は育たないのか。 無農薬野菜はいつもムシ食いだらけなのか。 ムシが食べる野菜は美味…

九大「いのちの授業」全国報道

九大「いのちの授業」をYahooニュースと毎日新聞ネット版で取り上げて頂いた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130624-00000051-mai-soci 「医は食に、食は農に、農は自然に学ぶ」を理念として、この授業を開始したのが2010年4月。 当初から一番…

九大「いのちの授業」&「自炊塾」公開セミナー(参加者募集中)

7月15日(月祝) 今期、九大「いのちの授業」と「自炊塾」の集大成です。 糀と骨。 見たことのない世界を知ること。 それは新たな人生への扉です。 料理ができる大人になりたい大学生へ贈る 九州大学「いのちの授業」&「自炊塾」公開セミナー 「歴史と暮…

岡崎好秀先生 in 九大「いのちの授業」

「大学に入って残念だったことは?」 我が大学の1年生に何年も問いかけてきました。 彼らの答えの中で「講義が面白くない」がダントツの一位です。 そういう声に耳を傾けながら「90分の講義は何のためにあるのか」を自問自答してきました。 学問的な知識…

今井一彰先生 in 九大「いのちの授業」

九大「いのちの授業」に、満を持して、あいうべ体操の今井一彰先生が登場! 今回は、十八番(おはこ)のあいうべ体操を完全封印。 「選択の医学〜その時あなたは命を守れるのか?」と題して、この日のために全て新ネタで挑んでくださった。 産褥熱や脚気の原…

いのちの授業&自炊塾「弁当の日」第2回

昨日のお昼は、伊都キャンパスで弁当の日。 テーマは「こども」。 子どもの頃、好きだったものがあれば、子どもの頃、嫌いだったものもあり。 鯉のぼりを象った揚げ春巻き。 兜を冠った男の子やアンパンマンのキャラ弁。 佐賀より駆けつけてくださったゲスト…

「いのちの授業」&「自炊塾」の受講生と伊都キャンパスで「弁当の日」

今期から毎週水曜は「いのちの授業」と「自炊塾」の受講生と伊都キャンパスで「弁当の日」。 「だれも来なかったら・・・と思うと、昨日は寝れませんでした」と企画した農学部2年の女子学生が言う。 「教員と学生、二人の『弁当の日』も悪くはないけど、周…

始動!九大「自炊塾」

九大「自炊塾」が開講。 時間割を見ると、前の時間(4時限)に教室を使用していないことが分かったので、開始30分前に教室へ向かう。そしたら、学生たちが座っている。なんと不思議なことか。 「授業中?」と訊くと、「5時限の授業が始まるのを待ってま…

九大「いのちの授業」社会人ゲストの募集【お知らせ】

惹き付けておいて、さらに、行動を起こさせ、単位取得後もずっと影響を与え続けること。 そのような“ビフォー&アフター”が実感できる授業が最も受講生のためになると信じ、受講生が「へ〜」「ガッテン」と納得しながら自分なりの答えを見つけていく人に育つ…

新しい九大「いのちの授業」

受けなければならない授業はたくさんあるが、受けたくなる授業は少ない。 大学生なら皆そう思っているのではないだろうか。私も学生時代はそうだった。そのような学生たちの残念な気持を少しでも減らしたいと、受講生も講師も共に成長する授業を目指して4年…

卒業式

卒業証書を受け取った学生たちから研究室の教員や先輩学生はお礼の挨拶をいただく。 研究論文を書くことが大学での学びの集大成となっている今日では、とりわけ、研究の貴重なデータをとってくれた学生に対して、教員はたいへん有り難い気持ちで一杯である。…

初めて新潟講演(児童の感想)

燕市立分水小学校の「弁当の日」講演から1ヶ月。 校長先生から感想文が届けられた。 滞在時間が短く、1〜6年生の全校生徒約600名に、1時間で話の内容がどれだけ伝わったのか。 手応えはある程度あったが、少し心配していた。 感想文を読むと、ちゃん…

誕生日料理の日

もう4年くらいになるだろうか。我が家では家族の誕生日を祝うために、みんなで一品以上ずつ料理を作る。 韓国では、自分の誕生日に、生んでくれた親に感謝し、親の健康を気遣い、手料理を振る舞うと聞いたことがある。 「あなたのことを大切にしている」と…

涙の「自炊塾」プレセミナー

来年度開講予定の大学生のための九大「自炊塾」。 将来就く仕事を目指して調理技術を向上するための大学の授業はある。しかし、日常的に自炊ができる学生を育てることを目的とした授業はどの大学にもないだろう。 誰もやったことのないこの授業を実現するた…